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株式会社コムラ製作所 様

株式会社コムラ製作所 様

検索とサムネイル機能で登録図面を素早く参照、スムーズなCAD連携による設計業務の効率化に成功

株式会社コムラ製作所様は、介護福祉機器、医療機器、住設環境機器などの開発 ・ 製造 ・ 販売を展開し、全国シェア70%となる立ち上がり補助椅子の独立宣言®を手掛けています。 これら部品図面の管理に 「まいく郎WEB」をご採用いただいた、製造部 生産技術課 金田様にお話を伺いました。

■株式会社コムラ製作所について

▲ 独立宣言R「暖らん」

 「想像をカタチにする」をコンセプトとし、モノづくりにおいて最も重要な要素であるアイデアとその構想、そして試作から実用化までをトータルに提案し、プロデュースできる企業として、さまざまなジャンルにオリジナリティの高い製品を送り出しています。
医療機器、製図機器、産業・住設機器の、設計・開発・生産までを一貫して自社で行い、世界基準の品質と高次の技術力で社会に役立つ製品を提供しています。
導入のきっかけは、従来利用してきた図面管理システムがWindows 7に対応できないことや運用サーバー機器更新のため、他システムへの移行を検討していたときでした。
システム移行に伴い、各社の図面管理ソフトウェアを検討した結果、既存データからのデータ移行が容易なことや利用している2次元CADとの連携の良さから、弊社の図面管理方法の要件に一番合致している 「まいく郎WEB」 の導入に至りました。

 

■「まいく郎WEB」導入の経緯

 大阪府にある本社工場では、商品開発部と製造部の生産技術課で部品設計を担当しており、この2つの部門全員が「まいく郎WEB」を日々利用しています。
 製品使用の部品図面データが約2万4千点あり、これらデータをすべて「まいく郎WEB」において保存管理し、利用者全員が共有参照できる仕組みになっています。
 過去の図面も簡単に検索・参照でき、連携のCADで加筆・修正を行っています。

 

■導入後の効果

 「まいく郎WEB」 導入にあたっては、現在利用している2次元CADと連携していることも大きな魅力でした。
以前の図面管理システムでは、CADソフトを別に起動することが必要で、またサムネイルによる表示機能が無いことから、保存データを一度ダウンロードしてから開いて中身を確認する必要がありました。
これに対し「まいく郎WEB」ではMicrosoft OfficeのWordやExcelファイルも保存でき、保存した画面がサムネイルで簡単に確認できます。CADデータに対しても同様に、サムネイル表示できることは大きなメリットでとても便利です。
毎回ファイルを取り出して確認する作業も無くなったことで効率が良く、またCADソフトを直接起動させることもできるので、ファイル操作ミスの防止にも繋がります。
実際、このサムネイル表示が「まいく郎WEB」 導入の決め手でもあります。

 

▲ 優しい笑顔の金田様

■受け入れやすい操作性

 「まいく郎WEB」 導入後、社内向けに必要箇所のみの操作マニュアルを作成して社内講習を行いました。講習後、社内から「使い方が分からなくて困る」という意見も無いので、上手く運用できているのだと思います。
メイン画面の階層表示も、普段使い慣れていたWindowsエクスプローラのフォルダ階層表示に近く、各操作メニューもシンプルな作りとなっており、操作は受け入れやすいのかもしれません。
以前の図面管理システムも操作性は悪くはなかったのですが、登録されたCADデータを取り出す過程において多少改良の余地がありました。「まいく郎WEB」では、検索機能とサムネイル表示機能、CADデータにも対応したビューア機能もあるので、登録されているデータをより活用しやすくなったという実感があります。

 

■フォルダ構築や新規登録も簡単

 「まいく郎WEB」では、最終承認を得られた約2万4千件の部品図面CADデータを、製品群ごとにフォルダ分けをして保管・運用しています。フォルダ名は、製図機器は0万番台や1万番台、介護関係の自社ブランドは6万番台など、Windowsエクスプローラと同じ感覚でフォルダを構築できます。
登録データには製品コード、図面番号、材質、部品名称ほか数項目を、属性情報として設けています。
新しい図面を「まいく郎WEB」に登録するときは、必須事項として図面番号は10桁、部品名称はカタカナで入力しています。カタカナも全角半角問わずに入力や検索が可能ですので、かなり助かります。

 

■便利な部分一致検索機能

▲ まいく郎WEBサムネイル表示&部分一致検索

 10桁の図面番号のうち、後半2桁で図面の改訂情報が分かるようにしています。「まいく郎WEB」の部分一致検索機能により前半8桁を入力すると改訂違いの類似図面がサムネイル一覧で表示されますので、改訂版の検索ではとても重宝しています。
例えば、名称の類似図面を探す状況で、絵柄を頼りに紙図で探すとなると膨大な時間を伴いますし、データで探すとなるとその都度CADデータを開くことになるので、手間がかかります。「まいく郎WEB」ではサムネイル一覧から部品図面を選択し、ビューア機能で詳細も確認できるので時間の短縮になります。
また、ビューア機能で表示した状態からCADソフトを起動でき、すぐに編集・加工して新しい部品の設計図面として使えます。加工した図面データは、改訂図面として「まいく郎WEB」に追加登録します。検索から確認、CADソフトによる加工編集、追加登録といった一連の操作がとてもスムーズに、効率よく行える環境になっています。

 

■今後の展開について

 製造部以外に営業部も図面を閲覧しますが、こちらは紙に印刷した図面をTIFFデータで保存し、「まいく郎WEB」とは別の生産管理システム内で運用しています。
「まいく郎WEB」でもTIFFデータはCADと同じ手順で登録・管理できるため、本来であれば生産管理システムのTIFFデータとCADデータを統合管理し、生産管理と連携できることが理想です。その生産管理システムも古くから運用しているもので、数年以内に移行せざるを得ないと認識しています。
まずは「まいく郎WEB」を実際に設計部門で使い、社員が機能を理解し操作に慣れることを優先しましたが、社内での評判も良いのでゆくゆくは生産管理システムも「まいく郎WEB」に移行したいという声を聞いています。