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株式会社ベルソニカ 様

株式会社ベルソニカ 様

独自の技術で躍進する車体部品メーカーが、生産情報や金型、設備機器管理に「まいく郎WEB」を活用

株式会社ベルソニカ様は、「ワゴンR」や「アルト」で有名なスズキ(株)の車体部品の開発 製造を手掛ける会社です。1956年の創業以来、部品の製品設計からプレス・溶接・塗装の事業を展開。 これらの生産活動に欠かせない図面や資料の管理ツールとして「まいく郎WEB」を導入した経緯や現在の運用について、尾崎様にお伺いしました。

■株式会社ベルソニカについて

 「独自の技術で未来をひらく」。我が社は、自動車の車体骨格部品メーカーとして、デジタル技術を確立し高い品質を維持向上させ、車体部品でトップクラスのものづくりに

 

■「まいく郎WEB」導入の経緯

 静岡県にある本社工場の技術部には約50名の技術者が所属します。そこではスズキ(株)から送られてくる製品図と、製造のために必要な型・治具図面、そして、自社工場設備の図面や写真などを保管し、共有しています。
「まいく郎WEB」の導入以前は、製品図などの重要な原図を劣化や紛失から保護するため、関係部門毎に複製コピーを作成し配布していました。当然その手間や出力費用もかなりの負担となっていました。さらに書庫や倉庫で保管している過去の資料を探す際は、時間や労力を必要とする状況でした。
そこで、我が社では比較的早い時期からA0対応のスキャナーを導入し、電子化に取り組みました。過去の図面や資料もスキャニング後は、すべて廃棄するルールで運用しています。
また、当初はコピー機メーカー製のファイリングシステムを利用していましたが、OS更新への対応に問題があったため、他のシステムを探し始めました。しかしながら大手各社、何れの製品も我が社希望にいはカスタマイズ開発が必用となり、導入費が高額過ぎてしまい具体的な検討には至りませんでした。
ちょうどその頃に「まいく郎」の名前を聞き調べたところ、管理したい項目を自分たちで自由に設定できる機能や、Windowsのバージョンに依存せず、アプリケーションをインストールすること無くWEBブラウザだけで図面を検索・表示・印刷できる点など、利用する条件が我が社の要望に合致していたので、「まいく郎WEB」を導入する事になりました。

 

■「「まいく郎WEB」の効果

 現在の 「まいく郎WEB」 は、関連部門や他の工場からもアクセスできるようになっていて、100名くらいの技術者やスタッフが図面活用に利用しています。技術部以外の部門からは、セキュリティをかけて閲覧だけさせるという使い方も出来るのが便利です。また関連部門と図面を共有できるようになったので、 従来の原図を複製する必要が無くなり、出力コストや作業時間の無駄を大幅に低減できました。そして、 社内の利用者からは、ビューア機能の評判が非常に高く、A0サイズを超える大判のTIFF図面でも表示が速く、操作がスムースな点は評価される特徴と言えます。
通常、A0サイズのTIFF図面だと他社のビューアは動作がかなり遅くなってしまいますが、「まいく郎WEB」のビューアは軽快に拡大 ・ 縮小できるので、これより操作性の良いソフトウェアは他には無いと思います。
さらに、印刷設定を簡単にできる点の評価も高く、例えば大判図面の一部だけを切り取り、原寸サイズで印刷できる点は、他のソフトウェアでは出来ない機能なので業務上も非常に助かっています。

 

■データベースの運用状況

 「まいく郎WEB」 は複数のデータベースを簡単に管理できるので、必要な図面や資料をデータベースに分けて運用しています。主なデータベースの種類は、製品や金型の図面/設備の図面や写真/試作や見積の図面/技術資料など。利用状況としては、全部で約5万ファイルの図面を保存しており、これまでの1年間で4万回以上のアクセスがありました。ここからも利用者が頻繁に活用していることが解ります。
そして、難しい操作が無く、運用上の教育やサポートもほとんど不要なので、 誰もがすぐに図面を活用できています。データベースの検索方法は、図面の場合は主に品番で検索します。 資料的な情報はフォルダツリーの選択か管理番号の検索という2種類の検索方法を使い分けて利用しています。
また、デまたデータベースの検索キーワードは、 検索する ・ しないという設定を選べる点も便利です。他社のシステムだと、すべてのキーワード項目を検索するのに対し、「まいく郎WEB」 では余計なデータの抽出を防げます。

 

■データベースの運用状況

 現在の登録ファイルはTIFF形式が一番多い状況ですが、今後はCADデータも保存し、積極的な共有化を進めていきます。
工場の図面などはDWG形式のCADデータが主で、多くのCADデータは個人持ちの状況なので、これらを共有できるとかなり便利になると考えています。CADデータを共有して閲覧したいという要望は多かったので、 今後はデータ管理の幅も広げていけると期待しています。
また、我が社には海外にも関連会社の工場がありますが、「まいく郎WEB」 を共有できる状態にはなっていません。今後は海外から本社のデータベースにアクセスして、共有データを閲覧できるように環境を整え、海外を含めたデータの一元管理が出来るように整備していく予定です。

 

▲ 金型や治具の図面データベースに格納された型図面  ▲ 金型 ・ 治具の写真データベースに格納された金型の写真